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PROJECT 05

石油開発(ヘイル油田)プロジェクト

日本代表の誇りを持って挑む

MISSION

コスモエネルギーグループは産油国であるアブダビ首長国と約50年ものパートナー関係を築いており、2012年には既存の3油田の利権延長に加えて、新たにヘイル油田の権益を獲得した。新規油田の開発という、他では体験しがたい稀有なフィールドで働く醍醐味とは。

髙木 将光

アブダビ石油
アブダビ鉱業所開発部 作井グループ

2015年入社。工学部 地球資源システム工学専攻。入社後は半年間の研修を経て、アブダビ石油のアブダビ鉱業所に赴任。ドリリングエンジニアとして開発部に配属され、既存油田の改修作業に携わる。2017年7月からは、新規油田となるヘイル油田の掘削計画や作業管理を担うようになる。

新規ヘイル油田の開発がスタート

中東地域における日系企業のオペレーター(操業会社)として最大規模の原油を生産しているコスモエネルギーグループ。1968年に、大協石油・丸善石油(現コスモ石油)、日本鉱業(現JX石油開発)の三社により設立されたアブダビ石油は、約50年にもわたって安定した生産を続け、アブダビ首長国との信頼関係を構築している。

2012年12月、アブダビ石油は3つの既存油田の利権を30年延長し、新鉱区のヘイル油田の獲得にも成功。ヘイル油田の新規開発プロジェクトに乗り出した。このプロジェクトにおいて、ヘイル油田の井戸(生産井)を掘削するという重要なミッションを担っているのが髙木将光だ。2015年からアブダビ石油のアブダビ鉱業所に赴任している髙木は、自らの原点となる入社動機を次のように振り返る。

髙木「私は学生時代から石油開発の現場で働きたいと考えていました。コスモエネルギーグループへの入社を決めたのも、オペレーターとしての生産実績が豊富で、若手のうちから現場に行かせてくれる風土があるからです。新規油田の開発に携われるのは、めったにないチャンス。入社したからには、ヘイル油田の掘削に関わりたいと考えていました」

髙木は入社1年目から念願のアブダビ鉱業所に赴任。夢見てきた海上リグ(掘削設備)での勤務は、感慨深いものがあった。赴任からしばらくは既存油田での業務を担当、その後、2017年7月、髙木はついにヘイル油田の掘削に携わることになった。

井戸掘削の計画と現場管理を担う

新鉱区の開発は、鉱区における人工島での水底整備、生産施設の建設、生産井の掘削といった流れで進められる。最終的には、3つの既存油田と同程度の生産量を実現することが目標だ。また、ヘイル油田はアブダビ石油の既存油田とも隣接しているため、既存設備を共有することで操業コストを抑えることができる。

プロジェクト内において髙木が担った役割は、生産井の掘削。髙木の赴任当時は人工島の水底の土砂を運搬している段階だったが、プロジェクトのフェーズが進み、パイプラインなど生産施設の建設が開始するとほぼ同時期に、生産井の掘削作業も始まった。

髙木「ドリリングエンジニアである私の役割は、まずオフィスで掘削の計画を作成し、その後はスーパーバイザーとして現場で作業を管理すること。オフィスと海上リグでの勤務は、約1週間ごとに繰り返しています」

海上リグでの勤務は、リグの上で寝泊まりしながら行うことなる。リグには約100人が生活しており、なおかつ人種もアメリカ人、パキスタン人、インド人などさまざま。言葉や文化の壁はもちろん、多くの業者が一つの島に集って業務を行うので、細かな行き違いが起きることもあるのだという。(リグに滞在する掘削作業員約100名の他に、人工島で滞在する建設作業員が約500名)

髙木「関係者が多く、作業員たちの統率管理は非常に苦労します。また、リグでは掘削作業と並行して生産施設の建設も行っているため、ときにはお互いの工事がぶつかってしまうこともあります。密に粘り強くコミュニケーションを取ることが求められます」

時間との勝負だが、先の読めないことばかり

生産井の掘削における最大の障壁は、その対象が“地中深くにある”ということだ。掘削した井戸が崩れて掘削機材が地中から引き上げられなくなるなど、さまざまな課題が発生する可能性もある。

髙木「掘削作業は時間との勝負です。坑内の状況も常に変化しますし、リグ作業は数時間の遅れで数百万円の損失を生むこともあります」

当然、髙木たちは作業が遅れないようにと、さまざまな情報を収集し、坑内の状況を推測して掘削計画を立てる。しかし、地表で得られる情報には限界があり、オフィスでいくら綿密に計画を立てても、作業が計画通りに行くとは限らない。

髙木「掘削は、距離感でいえば富士山の頂上から麓まで穴を掘るようなものだと言われます。坑内の状況は、限られた範囲のことしか分かりません。もし作業中に問題が起きれば、オフィスと連絡を取り合って対応策を検討し、柔軟に計画を変えることもあります。途中まで掘削した井戸が結局使用できず、諦めて別の井戸を掘削するという選択を迫られることもあります」

先を読むことが難しいからこそ、限られた情報をもとに坑内の状況を想像しながら掘り進め、結果的に計画通りに進められたときの達成感は非常に大きいのだという。長年油田を開発し、井戸を掘削してきたことで蓄積された独自のノウハウ。ときには計画よりも短い期間で掘削が済むケースも出てくるようになった。

日本代表として油田開発に向き合う

現在、地表の生産設備の建設はほぼ完了し、2017年からヘイル油田での原油生産は始まっている。しかし鉱区における掘削作業は今後も続いていく。髙木たちは試行錯誤しながら、新しい技術や掘削手法を積極的に取り入れ、掘削効率のさらなる改善に挑んでいる。

髙木「今も継続していろいろな方法や機械を試している段階で、チャレンジの積み重ねによってノウハウを収集しています。掘削を開始した頃よりも作業効率は大幅に改善し、作業日数も短縮しました」

ヘイル油田と既存油田があるアブダビ首長国は、コスモエネルギーグループだけではなく、日本全体にとっても重要な存在だ。その国で、新たな油田の開発に携わるということ。それは、単なるビジネスという枠を超えた大きな意義がある。

髙木「私たちの事業は、アラブ首長国連邦と日本の双方にとって利益になる事業です。そして私たちは、アラブ首長国連邦が生まれる前から操業しているという長年の実績があります。日本代表のような気持ちでプロジェクトに向き合っています」

学生の頃からの念願を叶え、さらには新しい油田を掘るというミッションに挑んでいる髙木。何もなかったところに生産井を仕上げるという現在の業務に、代えがたいやりがいを感じているという。

髙木「若手でこれほどの経験ができるのは本当にありがたいです。コスモエネルギーグループだから、夢を叶えられたのだと思っています」