多様な人材の活躍
コスモエネルギーグループでは、人材を経営資本と捉え、その価値を最大限に引き出すことが重要であると認識し、人材活用方針を策定しています。人材活用方針において「多様な人材の活躍推進」を明記し、性別等に関わらず、あらゆる役員および従業員が公正に処遇され、能力を最大限に発揮できる環境づくりを行っています。人材の多様性の実現に向け、まずは女性活躍を優先の課題として取り組んでおり、2022年度の基幹職採用女性比率50%、2023年4月1日時点の基幹職女性管理職比率6%を目標としています。フレックスタイム制度やテレワーク勤務制度などによる働き方改革、法定以上に充実した育児と仕事の両立支援制度、男女共同参画への意識改革に取り組むとともに、女性の積極的な採用および職域拡大を実施しています。
これらの取組が評価され、女性活躍推進に優れた企業として、経済産業省および東京証券取引所より、令和3年度「なでしこ銘柄※」に選定されました。
※「なでしこ銘柄」は、「女性活躍推進」に優れた上場企業を「中長期の企業価値向上」を重視する投資家にとって魅力ある銘柄として紹介することを通じて、企業への投資を促進し、各社の取り組みを加速化していくことを狙いとしています。経済産業省と東京証券取引所が共同で平成24年度より毎年実施し、令和3年度は50社が選定されました。
採用女性比率
女性管理職比率
注釈:
※コスモ石油株式会社が雇用元の基幹職社員を対象とし、社外への出向者を含んでいます。
※各年度3月末時点で集計しています。
※管理職とは、部下を持つ職務以上の者、部下を持たなくてもそれと同等の地位にある者を指します。

介護ガイドブック

育児ハンドブック
出産・育児にあたる社員については、法定以上の育児休職制度(一部有給化)に加え、短時間勤務制度、テレワーク勤務制度などが利用できるほか、記念日休暇(子どもの1歳の誕生日)、小学校卒業まで取得可能な育児・看護休暇などの、特別休暇の取得も促進しています。復職しやすいよう、キャリア支援制度や保活支援制度もあり、育児休職復職率100%を継続しています。
育児・介護事由での勤務地限定選択制度、育児・介護事由でやむを得ず退職した社員の再雇用制度や、配偶者の転勤事由による休職制度といった、家族や家庭の状況が変わった際にもキャリアの継続や中断をカバーできる制度を整えました。
男女共同参画への意識改革のために男性の育児参画を促進しており、男女両方を対象とした「育児と仕事の両立セミナー」、特別休暇(有給)の「出産休暇」、子どもが誕生した男性に対して個別に両立制度の周知をすることにより、男性の育児休職取得人数も増加しています。

社員一人ひとりが能力を最大限発揮できる環境づくりが重要と考えており、育児休職中のeラーニング、育児休職前後の上司との面談等を実施しているほか、育児中の部下を持つ上司向けのeラーニングも実施し、出産・育児をキャリアブレーキにしないキャリアアップのための施策に注力しています。
育児と仕事の両立推進の取り組みが評価され、コスモエネルギーグループのコスモ石油が、次世代育成支援対策推進法に基づく特例認定(通称:プラチナくるみん認定※)制度におきまして、厚生労働大臣より「プラチナくるみん」企業に石油元売り業界で初めて認定されました。
※「プラチナくるみん認定」とは、次世代法に基づき「子育てサポート企業」として既に「くるみん認定」を受けた企業のうち、より高い水準の取り組みを行った企業が認定を受けることのできる特例認定制度です。
女性活躍推進
2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2023年4月1日時点 (目標) |
|
---|---|---|---|---|---|---|
女性社員数 | 296 | 305 | 326 | 335 | 325 | - |
女性社員比率 | 11.8% | 12.3% | 13.3% | 13.7% | 14.0% | - |
基幹職女性管理職数 ※ | 11 | 13 | 17 | 20 | 24 ![]() |
- |
基幹職女性管理職比率 | 1.8% | 2.2% | 3.0% | 3.4% | 4.0% ![]() |
6% |
基幹職男性管理職数 ※ | 608 | 568 | 554 | 560 | 570 | - |
※当社の等級制度上、管理職とされるもの。役員は含まない
2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
基幹職 | 新卒 | 28 | 15 | 29 | 30 | 32 |
中途 | 13 | 53 | 51 | 48 | 25 | |
技能職 | 新卒 | 23 | 24 | 33 | 46 | 67 |
中途 | 6 | 17 | 10 | 12 | 0 | |
合計 | 70 | 109 | 123 | 136 | 124 |
2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | |
---|---|---|---|---|---|
新卒採用者数 | 51 | 39 | 62 | 76 | 99 |
中途採用者数 | 19 | 70 | 61 | 60 | 25 |
中途採用比率 | 27% | 64% | 50% | 44% | 20% |
2016年度入社 | 2017年度入社 | 2018年度入社 | 2019年度入社 | 2020年度入社 | |
---|---|---|---|---|---|
基幹職 | 1名 | 2名 | 1名 | 0名 | 1名 |
技能職 | 1名 | 1名 | 2名 | 2名 | 0名 |
合計 | 2名 | 3名 | 3名 | 2名 | 1名 |
※上記はいずれもコスモ石油株式会社が雇用元の社員を対象とし、社外への出向者を含んでいます。
多様性の尊重
更に、多様性の尊重という観点から、障がい者雇用率の維持向上にも取り組んでおり、2021年6月1日時点の障がい者雇用率は2.36%と法定雇用率を上回っています。
今後も、法令に従い、差別的取扱いの禁止、合理的配慮、相談体制の充実及び働きやすい環境整備を行い、障がい者の「自立と尊厳」を尊重することはもちろんのこと、障がい者と健常者が同じ職場で働くインクルージョンを基本とし、障がい者理解のための社内啓発を充実させて『心のバリアフリー』を推進することで、障がい者の方々が活躍できる環境の更なる改善に取り組んでまいります。
障がい者雇用(厚生労働省届出値)
2016年6月 | 2017年6月 | 2018年6月 | 2019年6月 | 2020年6月 | 2021年6月 | |
---|---|---|---|---|---|---|
障がい者雇用人数 | 35名 | 41名 | 41名 | 37名 | 38名 | 40名 |
(内、重度障がい者人数) | 18名 | 21名 | 21名 | 22名 | 21名 | 23名 |
障がい者雇用率* | 1.98% | 2.36% | 2.33% | 2.30% | 2.22% | 2.36% ![]() |
法定不足人数 | 0.4名 | 0名 | 0名 | 0名 | 0名 | 0名 |
*法定雇用率2.3%、~2021年2月2.2%、~2018年3月は2.0%
※コスモ石油株式会社が雇用元の従業員を対象とし、社外への出向者を含んでいます。いずれも6月1日時点。
シニア社員制度
2021年よりシニア社員制度を抜本的に改定し、60歳定年以降も変わらない活躍を期待する方針のもと、再雇用期間においても等級・報酬・評価制度は定年前と同一のものを適用しています。年齢による報酬減額や役職定年は設けず、能力・成果に基づく社員の登用を行い、社員の能力が最大限発揮できる環境を整えています。また、個々の事情により働き方を限定せざるを得ないシニア社員を対象に週3、4日勤務の雇用形態を用意し、働き方の柔軟性を高める工夫もしています。若手、中堅、ベテラン層が年齢に関わりなく、多様な能力と経験を集結させ、新たな価値を創造していきたいと考えています。
2020年度 | ||
---|---|---|
定年退職者数 | 再雇用者数 | |
男性 | 32名 | 24名 |
女性 | 7名 | 7名 |
合計 | 39名 | 31名 |
※コスモ石油在籍者(出向者含む)
実施会場数 | オンライン開催 |
---|---|
実施回数 | 2回 |
対象者数 | 41名 |
出席者数 | 41名 |
出席率 | 100% |
※湘南セミナーハウス、千葉製油所、四日市製油所、堺製油所、松山工場の中で開催しました。
※コスモ石油単体(出向者含む)
2020年度人権研修
研修名 | テーマ | 受講者数 | 研修時間 |
---|---|---|---|
新入社員研修 | 人権基礎知識全般 | 24名 | 60分 |
新任ライン長研修 | 人権・ハラスメント研修 | 28名 | 30分 |
ライン長研修 | パワーハラスメント防止研修 | 473名 | 90分 |
事業所研修 | 企業倫理・人権eラーニング研修 (ハラスメント防止含む) |
4585名 | 60分 |
ハラスメント防止に関する取り組み
当社グループは、ハラスメントのない健全な職場環境の確保を企業の責任と考え、一人ひとりの人権を尊重するとともに、ハラスメントを禁止し、明るく働きやすい職場づくりを行っています。
特に人権・ハラスメントについては、グループ全社員を対象としたeラーニング研修を実施し、特定のライン長やリーダーの役割のある従業員を対象に、ハラスメント防止研修を実施しています。
ハラスメント防止研修
2020年度
研修名 | テーマ |
---|---|
新入社員研修 | 人権基礎知識全般 |
新任ライン長研修 | ハラスメント防止研修 |
事業所研修 | グループ会社ライン長向けハラスメント防止研修 |
グループ全社員研修 | 企業倫理・eラーニング研修 |
また、ハラスメントや人権侵害が発生してしまった場合は、匿名でも対応可能な企業倫理相談窓口を社内外(社内:コスモエネルギーホールディングス 企業倫理推進室、社外:真和総合法律事務所)に設置しています。
2018年度からは、新たにセクハラ・パワハラ等、職場の人間関係に関する相談窓口として「ハラスメント相談窓口」を社外に設置しています。
社員だけでなく派遣社員、アルバイトなどの方々からの相談を受け、人権侵害やハラスメント問題に適切に対応できる体制を整え、職場環境の改善に取り組んでいます。
社内外の「企業倫理相談窓口」と社外の「ハラスメント相談窓口」のそれぞれの相談件数は、企業倫理推進体制のページをご参照ください
https://ceh.cosmo-oil.co.jp/csr/management/compliance.html#compliance00
2019年度
2018年度
2017年度
2016年度
2015年度
2014年度
2013年度
人権に関する外部機関への参画
コスモエネルギーグループは、東京人権啓発企業連絡会に参画し、様々な人権問題の解決に向けて取り組んでいます。
東京人権啓発企業連絡会は、東京に本社を置く企業を主体に123社(グループ企業を含め約150万人、2021年4月現在)で組織されている任意団体です。会員各社と情報交換を行い、社内研修啓発への取り組みや人権意識を高め、働きがいのある職場づくりなど企業の立場からまた企業に求められる人権の尊重の定着をめざしていきます。