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「安定供給」と「安定操業」を実現する堺製油所

堺製油所の外観写真

暮らしと社会を支える石油を安定して供給すること。事故ゼロをめざし、安全操業を徹底すること。2つの目標の実現に向けて、コスモ石油グループは全社を挙げて取り組んでいます。

その現場の一つが、コスモ石油初となる重質油分解装置群を導入し、社員による自主的な安全管理を進める堺製油所。最新鋭の設備と一人ひとりの知恵で、地球環境に配慮しながら「安定供給」と「安全操業」を追求するコスモ石油グループの活動を、最前線で働く社員が語ります。

需要構造の変化に柔軟に対応する、
重質油分解装置群が始動

堺製油所 製造担当副所長 岩田 育章

重質油熱分解装置(コーカー)重質油熱分解装置
(コーカー)

分解油水添脱硫装置分解油水添脱硫装置

石油の安定供給がコスモ石油グループの使命。

いま、石油業界を取り巻く経営環境は大きく変化しています。原油価格の高騰や地球温暖化問題への対応などにより、これまで工場や発電所で燃料として使用されていた重油(黒油)がLNG等に転換されるなど、国内の需要は減少しています。
一方、世界に目を向けると、新興国の生活水準の向上などにより、ガソリンやジェット燃料、灯油、軽油などの白油の需要は増加しています。

コスモ石油グループがこうした需要構造の変化に柔軟に対応し、石油の安定供給という社会的な使命を果たすために、2008年7月に堺製油所で始まったのが、CBU(コスモボトムアップグレーディング)プロジェクトでした。CBUプロジェクトとはどのようなものなのか、堺製油所で当時CBUプロジェクト室長を務めた岩田育章・製造担当副所長に話を聞きました。

高付加価値製品を生み出す、CBUプロジェクト。

― CBUプロジェクトは、どのような目的で行われたのですか。

岩田  原油の蒸留過程で重油やアスファルトなどになっていく重質油を原料に、需要の高いナフサや軽油を生産する重質油分解装置群の導入が、CBUプロジェクトの目的でした。

重質油分解装置群は、前工程の重質油熱分解装置(コーカー)と、後工程の分解油水添脱硫装置で構成されます。コーカーとは、重質油を熱分解する装置で、そこで生成された油を分解油水添脱硫装置にかけ、硫黄分を取り除くことで、軽質ナフサ、重質ナフサ、ジェット燃料、軽油などの製品が規格にあわせて生産されます。コーカーと分解油水添脱硫装置は、需要の縮む重質油を、付加価値の高い白油に変える役割を果たしています。

2010年度から堺製油所で重質油分解装置群が始動し、需要構造の変化に応じた石油の安定供給と、重質油の有効活用を図る、コスモ石油グループの新たな取り組みが始まりました。

環境への配慮と安全管理を徹底した4年半の長い道。

― CBUプロジェクトの立ち上げから装置の完成まで、事前準備を含めて4年半。プロジェクトはどのように進んだのですか。

堺製油所 製造担当副所長 岩田 育章

岩田  コーカーは国内では堺製油所が4基目、分解油水添脱硫装置は国内初の導入となります。こうした装置に対するノウハウを持っていなかった私たちにとって、すべてがゼロからのスタートとなりました。

まず、熱分解と白油生成に関するプロセスライセンスを持つアメリカのライセンサーと協力し、1年半かけて基本計画を練り上げました。さらに詳細設計に1年半を費やし、残りの期間で装置群を建設しました。施工に携わった人の総数は延べ52万人にのぼる、文字通りのビッグプロジェクトとなりました。

プロジェクトの推進にあたり、環境アセスメントへの対応は大きな課題でした。コーカーの加熱炉からのCO2排出量を試算し、コスモ石油グループ全体の活動のどこでCO2増加分を相殺し、削減していくか、行政と何度も調整を行いました。さらに、NOxの排出に関しては、既設の装置にも改良をほどこし、製油所全体で環境負荷低減に努めました。また、周辺住民の方々との対話も重視しました。住民説明会や公聴会を行うことで環境や安全対策についてご説明し、ご理解をいただきました。

日本最高のパフォーマンスをめざします。

― 堺製油所の重質油分解装置群における安全のための最先端技術と、今後のビジョンについて教えてください。

岩田  より高度な取り組みが、安全計装化です。具体的には、センサーなどの安全機構を2重3重にすることであらゆるリスクを排除し、現場とコントロールセンターの通信方式の高機能化や、機器の自己診断機能の導入を図りました。

今後は、堺製油所が、重質油分解装置群による生産パフォーマンスで日本のトップランナーとなれるよう、現場からいろいろな知恵を集めて体系化し、グループ全体で共有化していきます。めざすのは、日本一の高付加価値の実現です。

石油の需要構造がどのように変化しても、最新の技術と人の知恵で安定供給を守り続ける。堺製油所の重質油分解装置群には、そんなコスモ石油グループの決意が込められています。

精製工程(堺製油所)

一人ひとりが事故ゼロの達成・維持をめざし、安全強化に取り組みます。
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