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製油所における安全管理活動の強化

事故ゼロの達成・維持を目標に、多角的な安全強化活動を継続しています。

製油所における安全管理活動の強化

コスモ石油グループは、事故ゼロの達成・維持という目標に向かって、安全管理体制の強化やコンプライアンスの徹底、生産優先から安全最優先への意識改革を推進するほか、基本的な安全行動の周知徹底を通じて、ヒューマンエラー防止と作業安全性のさらなる向上に取り組んでいます。

製油所での事故を教訓に、安全管理体制や安全意識を抜本改革

コスモ石油グループでは、2006年4月16日に千葉製油所で発生した爆発・火災事故をきっかけに安全管理体制や安全意識の根本的な見直しを行い、「安全管理体制の再構築」「企業倫理遵守の徹底」「生産優先の考え方へのけん制機能強化」の3つを柱とする再発防止策を策定し、活動に着手しました。

安全管理体制の再構築-「チェンジ21 活動」

製油所の安全管理体制を再構築するために設置された「チェンジ21活動推進委員会」には、製油所内外のさまざまな部門の社員が参加し、従来の各種安全管理活動を多角的な視点から見直すとともに新たな活動項目を追加しています。具体的には、保全範囲の見直しおよび必要な各種検査による保全レベルの向上、設備や運転の変更による不具合発生の未然防止策の見直しなどの体制整備を図っています。

企業倫理遵守の徹底

事故原因調査の結果、製油所において行政への報告義務違反が事故発生以前から存在した事実が判明しました。こうした法令違反を見落としてきたことが重大事故を起こす土壌を生んだと深く反省し、企業倫理遵守の徹底に取り組んでいます。具体的施策として、報告ルールの厳格な運用を行っています。行政機関へ報告義務のある事故はもちろん、報告義務の要否に迷う場合も「迷ったら通報」を基本概念として地元行政へ迅速に報告しています。また、行政報告案件に限らず、小さな不具合、社員の軽いケガなど、従来なら現場レベルで対応した不安全不具合 * についても、安全環境部への迅速な報告(目標30分以内)を徹底しています。届いた報告は、即座に社内の関連部署に転送され、情報を組織で共有することによって、限られた当事者だけで判断を下す危うさを排除し、社会への適切な情報公開はもとより、多角的な視点に基づく問題解決・再発防止に取り組んでいます。

*不安全不具合

軽微なトラブル・不具合は対処を講じないと大事故に発展します。チェンジ21活動では、軽微なトラブル・不具合を「不安全不具合」と定義し、これらを削減することで事故ゼロを達成・維持する取り組みを行っています。

生産優先の考え方へのけん制機能強化

生産現場において効率・スピードを優先させる姿勢が、時には安全確保や報告ルールの徹底を曖昧にさせてしまう恐れがあると判断し、生産優先の考え方をけん制する機能の強化に取り組んでいます。具体的には、本社安全環境部-製油所安全環境室という生産部門から独立した業務ラインを通じて、保安管理部門の意見が運転管理や設備管理などの部門に十分反映される体制を整備しました。また、製油所での内部監査はもちろん、本社や他製油所からも安全対策の実施状況を照合検査するなど、二重三重の監査体制を敷いています。

スローガン : 社会から信頼され続け、社員が誇れる安全・安心な製油所を創り上げよう

ゴールビジョン : 事故ゼロを達成し、それを維持する
─── 不安全不具合件数を2010年にベース年 *1 比90%以上削減を達成する

活動内容

保全レベルの向上

網羅性の向上:
保全範囲の見直し、機器全定点見直し、経年劣化診断の早期終了、エロージョン・コロージョン *2 拡大検査 など

予見性の向上:
過去10年間の構造変更の見直し など

信頼性の向上:
運転変動・外乱に対して耐久性のある設備の実現

管理性の向上:
保全基盤資料の整理 など

確実な取り組み・運用

規則、基準類の最適化:
変更管理の見直し など

取り組みの確実化:
水平展開の仕組みの再構築

取り組み強化:
各種安全性評価の継続的実施 など


*1 ベース年:2006年9月1日~2007年8月31日

*2 エロージョン・コロージョン:流体が材料に繰り返し衝突することで、表面が物理的に損害を受ける浸食(エロージョン)と、酸などによる腐食(コロージョン)の相乗効果により減肉する現象

製油所安全管理体制の再構築(チェンジ21活動)

企業の最重要責務として安全再強化を宣言し、基本的な安全行動を周知徹底

再発防止策の効果は確実に現れています。保全レベル向上の取り組みを着実に進め、現在は、2006年4月に発生した千葉製油所の爆発・火災事故のような大きな事故が発生する確率は極めて低くなるレベルにまで到達しています。

一方、近年は、これまであまり注力してこなかった箇所(小径配管や薬品系配管、若干の油分を含む排水配管など)での軽微なトラブル・不具合および労働災害が多く発生する傾向にあります。そこで、安全確認箇所の追加を行うなど、保全レベルを充実させるとともに、人が関与する不安全行動などに焦点をあてた活動に注力することで、さらなる安全の確保をめざした取り組みを行っています。こうした取り組みを実施しているなか、2008年10月8日に千葉製油所にてタンクパトロール中の社員が尊い命を失うという大変痛ましく不幸な事故が発生しました。

これらの背景を重く受け止め、2008年10月15日に「安全再強化宣言」を発し、(1)基本事項・ルールの徹底遵守、(2)各部署・各自の「責任と権限」の明確化とそれを認識した上での業務遂行の徹底、(3)不明確な状態での業務実施の徹底的排除、の周知徹底を図りました。その内容は、「禁止事項は絶対に実施してはいけない」「不明点を確実に理解するまで作業を行わない」といった基本的な約束事項です。しかし、コスモ石油グループの全社員が、自ら生産優先の考え方にブレーキをかけ、原点に立ち戻ってこうした安全行動を日々徹底しない限り、「事故ゼロ」の実現はありえません。そこで、これらの周知徹底に向けて、各事業所や各部署、各職場単位で各項目を「自らの問題」として話し合い、対策を計画・実行するとともに、進捗状況の把握とフォローアップに努めています。

コスモ石油グループでは、安全確保は企業の最重要責務であるとともに、地域社会へ安心をもたらすだけでなく、社員や取引先といったすべてのステークホルダーの利益につながるものと考え、これからも「事故ゼロの達成・維持」というゴールビジョンに向かって活動を継続していきます。

不安全不具合の"芽"をつみ、
安全を生み出す企業風土を醸成していきます。

安全環境部長 佐藤 薫安全環境部長
佐藤 薫

2006年4月の事故を通じて、私たちコスモ石油グループは、生産現場での管理体制強化だけでなく、企業・組織風土や社員一人ひとりの意識から変えていかなければ、安全操業は実現できないことを改めて学びました。こうした考えのもとに策定されたのが3つの柱から成る再発防止策であり、その成果は着実に現れつつあると考えています。しかし、当グループの事業所では、多くの社員が毎日何千何万にも及ぶ操作・作業を実施しており、そこにわずか1件でも不安全な操作があれば重大事故につながる危険性があります。

今回の「安全再強化宣言」は、この膨大な操作の中で生まれる不安全不具合の"芽"を基本的な約束事項の周知徹底によりつみとるものです。一人ひとりが勇気を持って立ち止まり、安全を再確認することで根絶していく活動です。私たちはこれからも、組織として、社員として、事故ゼロの達成・維持のために何をすべきかを日々考えながら、地道な安全強化活動に取り組んでいきます。

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