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産油国との強い信頼関係が安定供給の礎

海上油田の生産設備の写真

石油の安定供給は産油国との信頼関係から

社会や産業にとって欠かすことのできないエネルギー源である石油。しかし資源のない日本は必要な石油のほぼ100%を輸入に頼らざるを得ず、その供給地域も中東を中心とした地域に限られています。コスモ石油グループは早くから中東産油国との信頼・協力関係を築くための活動に力を注いでおり、中でもUAE(アラブ首長国連邦)のアブダビ首長国との関係はコスモ石油グループ、UAEがそれぞれ誕生する以前にまでさかのぼり、以来、40年以上にわたる連携の中から数多くの成果が生まれてきました。

1967年にまで遡るUAEとの関係

コスモ石油グループとアブダビ首長国との関係は、1967年に始まりました。このときアブダビ首長国は、それまで欧米諸国のみに開放していた石油利権を日本にも開放することを決め、これに対応して丸善石油、大協石油(ともに現・コスモ石油)、日本鉱業(現・ジャパンエナジー)の3社は共同で国際入札に参加し落札に成功、翌1968年に共同出資によって「アブダビ石油」を設立しました。同社は1969年に試掘第1号井で出油に成功し、この地下構造を「ムバラス油田」と命名。続けて1970年にはアブダビ首長国とカタール国境海上にあるエル・ブンドク油田の権益の半分を取得し、当油田の開発および生産を行うために「合同石油開発」が設立されました。その後、1971年のUAE建国、1973年の第1次オイルショック、1979年の第2次オイルショックという環境の激変を受けつつもアブダビ石油は着実に事業を広げ、ウム・アル・アンバー油田の開発成功などにより石油生産量を拡大してきました。そして1986年に誕生したコスモ石油グループは、従来からのアブダビ首長国との信頼関係を受け継ぎ、湾岸戦争などの危機を乗り越えて、ムバラス油田、ウム・アル・アンバー油田に続き、ニーワット・アル・ギャラン油田での商業生産も開始し、以来、3つの油田から生産される原油の全量が「ムバラス・ブレンド原油」として現在も日本に向けて出荷されています。

コスモ石油2007年度国別原油輸入比率のグラフ:UAE 27.3%、サウジアラビア 26.3%、カタール 21.7%、イラン 9.9%、クウェート 8.6%、オマーン 5.1%、その他1.1%コスモ石油2007年度国別原油輸入比率

アラブ首長国連邦を中心としたペルシャ湾岸地域の地図アラブ首長国連邦

アラブ首長国連邦は、7つの首長国からなる連邦国家です。首都はアブダビ。
アラビア半島の東南に位置し、三角形のような領土を持ち、アラビア湾の南・東南海岸とオマーン湾の西海岸を形成。主な資源は石油と天然ガスで、その多くがアブダビに位置しています。

カタールでの商業生産をスタート

アブダビ首長国での利権獲得に続き、1997年コスモ石油グループは新たにカタール政府と開発生産物分与契約を調印し、アル・カルカラ油田およびA構造北部油田の権益を取得しました。これを機に「カタール石油開発」が設立され開発をスタート、2006年より商業生産に移行しました。

環境に配慮した原油生産

焼却塔より炎が上る様子と、ゼロフレア後の炎のない焼却塔の比較写真

油田といえば、フレアスタック(焼却塔)で燃える炎がシンボルとして定着しています。これは原油生産に随伴して発生するガスを焼却処理(フレアリング)しているものですが、ガスの中には有毒な硫化水素や二酸化炭素も含まれており、環境への悪影響が問題となっています。
アブダビ石油では、2001年にこの随伴ガスを全量回収し地下の油層に圧入することにより、中東地域で初めてゼロフレア化を実現することに成功、CO2換算で年間20万トンの温室効果ガスの排出量を削減しました。
また、カタール石油開発でも、2006年の生産開始当初から随伴ガスの地下油層への圧入を行っています。

IPICとの戦略提携、増資を受け、さらに関係強化

2007年9月に実施された提携調印式での岡部会長の写真2007年9月提携調印式

近年、原油価格の高騰は記録的な水準に達し、将来を見据えた安定した原油調達はますます重要になってきており、コスモ石油グループとアブダビ首長国をはじめとする中東産油国との強い絆は、これまで以上に大きな期待を担うことになっています。そうした中、コスモ石油は2007年にアブダビ首長国政府が100%出資する投資会社IPIC(International Petroleum Investment Company)と戦略提携を結ぶとともに、第三者割当により普通株式1億7,600万株の発行および増資を行いました。さらに、同社から取締役2名(非常勤)を受け入れることで、アブダビ首長国とコスモ石油グループとの関係はより密接なものとなりました。今回の提携によって、コスモ石油グループの経営資源とIPICの資金や国際的ネットワークを組み合わせ、石油の安定供給という使命を果たすための体制をより強化していくほか、海外販売(輸出)の拡大、石油開発事業の強化、新規事業の拡大(ALA事業など:特集3参照)などを共同で推進することも予定しています。
経済を通じ、環境問題を通じて、この世界が一体であることが強く意識され始めた今、国を越えた相互の理解や信頼、協力がますます重要になってきました。コスモ石油グループは、これまで長い年月をかけて幅広い分野で築いてきたアブダビ首長国をはじめとする中東産油国との堅い結びつきを基礎に、これからも石油の安定供給という使命を果たしていきます。

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